駅から歩いてすぐ、
にぎやかすぎない場所に、
小諸動物園はある。
― 小諸動物園 ―
ここは、
「見せる」ための動物園じゃない。
近すぎず、遠すぎず、
同じ時間を過ごすための場所。
檻の向こうで動く命と、
こちら側で立ち止まる人。
その距離は、不思議とやさしい。
子どもは素直に笑い、
大人は少し懐かしくなる。
この動物園には、
立派さより、記憶が似合う。
旅の途中で訪れても、
暮らしの中で立ち寄っても、
ここでは時間が急がない。
小諸駅に降り立って、
城址を歩き、
動物たちと目を合わせてから、
また街へ戻る。
それだけで、
この町の空気が、
ちゃんと心に残る。
